野口流 教師のための発問の作法まとめ

野口流 教師のための発問の作法野口流 教師のための発問の作法
野口 芳宏

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野口流 教師のための発問の作法 野口 芳宏

おすすめ度★★★★★・・役に立つ!!

子どもが楽しんでいても学力を形成しないような授業は無意味である

発問は問いの答えのわかっているものが相手に問うことである

児童にとってのわかっているつもりだったのに、や、そんなことおもいもよらなかったというゆさぶりが発問には大切である

「教材」内容ではなく「教科」内容のための発問を たとえば説明文の指導が理科に傾かないように

確認問答に終始しないように

発問検討のステップ

  1. 子供たちのたどり着くゴール、状態を把握
  2. 子供の不足、不十分を認識
  3. 診察する発問
  4. 発問を実践する
  5. 発問を自己評価する

教材研究のステップ

  1. 素材研究 魅力はここだ ここを味あわせたい
  2. 教材研究 
  3. 指導法研究

読み取り構造図

まず文章の持つよさすなわち美は「内容美」と「形式美」に分けられる。
さらに内容美は理・相・情へ形式美は律・体・語分けられる。

  • 内容美
    • 理 論理 登場人物の相関関係や状況の因果関係
    • 相 イメージ 理論をもとに表情や情景を思いえがけるか
    • 情 イメージにふさわしいムードを読み取る
  • 形式美 律体語
    • 律 七五調や韻
    • 体 文章の構造 序論本論結論 なのか序破急なのか、時間経過なのか回想形式なのか
    • 語 筆者がどんな言葉を選んでいるのか

どの要素をどこまでとらえさせるかまた味わわせるのかをはっきりさせる

発問の機能

  1. 注目発見機能 ごんおまいだったのかのゴビはあげるかさげるか
  2. 修正訂正機能 落とし穴を作る
  3. 深化拡充機能
  4. 上達習熟機能 どちらが優れているか尋ねる

黒板に貼るのはシルエットだけにする

表情からセリフが限定されてしまう

神様なら登場人物になんというか。

俯瞰した立場で物事を考えさせるのに神様は便利。

紙芝居の前に目をとじさせる

BGMをかけて少しずつ音量をあげまたさげる それから読み聞かせ 別世界感覚

発問がうまくいかないときは、思い切って「いまの問いは取り消す 考えなくていい」といってしまおう。

討議会で案に沿ってないことに文句をつけられたら「案にこだわるよりも状況を大切にするのがいい指導だと私は考えます」と答えてやれ

授業が思うようにすすまなかったときもいってやれ

わからない子に対して、いまにわかるようになるから楽しみに待っとき と言葉掛け。

その場で無理に教え込もうとしない。必ずしも時間をかければその場でわかるというものではない。

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